わが国最初の商工会議所である「商法会議所」は明治11(1878)年に東京、大阪、神戸で設立されました。その後、全国の主要都市に相次いで設立され、明治25(1892)年に15の商業会議所がその連合体として「商業会議所連合会」を結成しました。

そして大正11(1922)年6月に「商業会議所連合会」を改編し、常設の機構・事務局を持つ「日本商工会議所」が誕生しました。それ以後、名称・組織の変更など様々な変遷がありましたが、戦後の昭和29(1954)年に現行「商工会議所法」に基づき特別認可法人として改編され、今日に至っています。

日本商工会議所は、全国の商工会議所を会員とし、各地の商工会議所が「その地区内における商工業の総合的な発展を図り、兼ねて社会一般の福祉増進に資する」という目的を円滑に遂行できるよう全国の商工会議所を総合調整し、その意見を代表している団体です。



商工会議所の母体は、中世より近世にかけて西欧諸都市において商工業者の間で結成された「ギルド」だといわれています。世界初の商工会議所は、1599年のフランスのマルセイユに組織されたマルセイユ商業会議所。それ以来ヨーロッパ大陸諸国には、フランスに範をとった商工会議所が続々設立されました。
日本においては、1878(明治11)年、江戸時代に欧米列強と締結した「貿易に関する不平等条約」の撤廃を目的に、東京、大阪、神戸の3箇所に商法会議所として設立されたのがはじまりです。1892(明治25)年には、15の商業会議所がその連合体として商業会議所連合会(現在の日本商工会議所)を結成。今日では商工会議所法に基づく認可法人の位置付けとなっています。  全国各地の商工会議所は、その地区内における商工業の総合的な発展を図り、兼ねて社会一般の福祉増進に資することを目的とし、地域の商工業者の意見を集約し、政策提言、経営支援、地域振興等、様々な活動を行っています。茨城県内には8つの商工会議所があり、各地域において活動しています。

商工会議所は、地域の商工業者の世論を代表し、商工業の振興に力を注いで、国民経済の健全な発展に寄与するための地域総合経済団体です。したがって、商工会議所の活動には、みんな力を合わせて、都市を住みやすく、働きやすいところにしようという念願がこめられています。

【地域性】地域を基盤としています。
【総合性】会員はあらゆる業種・業態の商工業者から構成されています。
【公共性】公益法人として組織や活動などの面で強い公共性を持っています。
【国際性】世界各国に商工会議所が組織されています。